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ジャンルなんて関係ない。踊りすべてに興味を
AKIKO 子供の頃ってどんな少年だったんです?
EAZY
「俺はダサかったよ(笑)。親の教育でさ、といってもそんなに厳しかったわけじゃないけど、やっぱりイイ学校へ行ってイイ就職して普通に、っていうのが親の希望だったんだよ。で、親の気持ちも分ってたから大学へ一応行ったんだけど、そこが博多と近くてね。で、そん時たまたまウエイターのバイトをしていたディスコであるバイトダンスチームに会ったんだ。やっぱり博多っていうと“BeBopCrew”(※2)の息がかかってるからさ、あの人達のビデオ、特にYOSHIBOさんを見て踊りってかっこいいなって。それからだね、踊りが好きになったのは。ディスコだから、ほら、ウエーブとか練習したり、大学でも自分でブレイクダンスのサークルを作ったりしてね。で、一応東京で就職決まったんだけど、なかなかダンスは捨てきれなかったよ。」
AKIKO
東京に就職しようと思ったのは、東京で本格的にダンスがしたいという気持ちがあったから?
EAZY
「まったく逆。ダンスは捨てなきゃって思ってた。ダンスで喰っていけるなんて思ってなかったもん。でもね、やっぱり離れなかったんだよね、頭から。」
AKIKO
じゃあプロダンサーになる前は東京で別の仕事をしてたんですか?  
EAZY
「うん、コンピューター関係のね。全然コンピューターなんか好きでもなかったのにさ(笑)。だから友達と良くディスコ行ったりして遊んでたよ。で、その時に“東京ビーバップクルー”って、ほらSAMさんの。そこのスタジオに練習しに行くようになって、やっぱ踊りはいいなぁって思ったからさ、結局ヤメちゃったんだよね、仕事を。」  
AKIKO
ヤメようって思った瞬間ってありました?  
EAZY
「今でもすごく覚えてるんだけど、俺の隣に座ったやつが情報処理一種っていう免許を持ってて、そいつが後ろの席のやつと話してるのをたまたま聞いちゃったんだよ。『いやぁ、昨日は徹夜しちゃったよ、この本が面白くて全部読んじゃってさ』って。その本っていうのもコンピューター関係のスゲー難しい本なんだけどさ、それを聞いた時に俺はもうかなわないと思ったんだよね。好きでそんな難しい本を、しかも徹夜で読むなんて(笑)。俺が好きでダンスの練習をしてるのと同じ感覚なんだろうね。でも、この業界はこういうヤツでイッパイなんだろうって思ったら、俺はダメだって。結局好きなモノじゃないと続かないんじゃないかなぁって思って次の日に辞表を出したんだよね」  
AKIKO
へ〜、そうなんですか。
EAZY
「で、その仕事をヤメたその頃ってちょうど佐久間さんが東京に来たぐらいなんだよ。そこでの出会いも大きかったかな。なんかそっちの方へ行くように流れてったっていうか、ホントタイミングが良かった。結局一番長く習ったのは佐久間さんだったし、ホント今でも尊敬してるよ。でも、東京に来てすぐにジャズとか習ったんだよね(笑)。なんでか分からないんだけど、きっとそれも佐久間さんの影響なんだろうね。バレエとかもやってるじゃん? 」
AKIKO
私も一度佐久間さんのジャズの振り付けで踊った事ありますよ。『アッコ、今日はジャズだ!』『ええっ、いきなりジャズっすか!?』みたいな(笑)。ホントはコテコテブレーカーなのに(笑)。でも、やっぱり上手いんですよねぇ〜。
EAZY
「でも、今の若いクラブダンサー達はOHJIさん(※3)や佐久間さんのことをブレイカーとしか思ってないみたいだけど、実際はバレエも踊るし、何でも踊る。SAMさんとかもそう。昔の人達は色々やって今の形がある。若い人達には今の完成した形だけじゃなくそういう部分も知ってほしいかなって思うね。だってさ、ストレッチなんかしなくていいって思ってるダンサーもいるんだよ?」
AKIKO
だから腰痛とかになったりするんですよね。
EAZY
「そう。絶対体にくるからね、ストレッチしないと。あと、こういう時代だし、将来の夢は本人自身が決める事だから俺がとやかく言っても仕方ないんだけど、最近若いダンサーとかでインストラクターを夢にする人って意外といるんだよね。なんかもっともっと俺は若い内に色々なことを経験したほうがいいと思うんだよ。若い内からインストラクターしてるコの中でも他を全然見ないコっていて、もっと舞台とかバックダンサーでも何でもいいんだけど、色んな経験を積んでおかないと生徒に教えられないんじゃないかなって思う。自分が生徒として一度も発表会に出てないのに、いきなりインストラクターとして舞台の説明から何から教えるのはどうかなって気がするよ。」
AKIKO
やっぱり良いモノを見る、視野を広く持つっていうのは大事なことですよね。本物だと思えるダンサーの人達ってやっぱりそういう部分を見てる人多いですからね。オタクのように情報収集するし。
EAZY 「これは後輩ダンサーの話なんだけどさ、そいつなんか松山バレエ団の白鳥の湖を見に行ったらしいんだよ。で、『このバレエの振りをヒップホップに使ったら面白いですよね』って俺に話すんだよね。その話聞いてさ、こいつはそういうのを見てちゃんと勉強してるんだなぁってちょっと嬉しくなったんだよね。まだ若いのにそういうことを考えてるやつもいるんだって。みんな彼を見習えってワケじゃないけど、例えヒップホップ畑だとしても他で見て感じてことを活用出来るようになったらいいよね。若手がそうやって育っていくのはやっぱ嬉しいしさ。」
AKIKO ハハハハ、なんかお父さんみたいだ。
EAZY 「いや、でも若いコにはもっと頑張って欲しいと思ってるんだよ、ホントに。」
※2 BeBopCrew…YOSHIBO率いるカリスマダンスチーム。九州を中心に全国各地で活躍の場を広げている。
※3 OHJIさん…JUNGLEのメンバー。KINGCHILDというダンス業界を中心とした会社を設立。コレオグラファーとしても活躍中
http://www.dwcarol.net/ohji/index.html
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